健康経営について

Health Management
健康経営について

健康経営とは

健康経営とは経営者が健康管理を経営的視点から考え、戦略的に従業員の健康づくりを実践することです。

つまり従業員の健康管理を経営上のコストではなく、将来に向けた投資と捉え、経営者が従業員の健康づくりを長期的なビジョンに基づき実践することを意味しています。

健康経営には会社にとって以下のような利益が期待できます。

従業員の仕事効率の向上により、会社の生産性、業績が向上する
病気や不調による休暇、退職の減少により離職率が低下する
会社イメージの向上により労働力を確保しやすくなる

良い例として、衛生用品を扱る米国企業大手、ジョンソンエンドジョンソン社が自社社員に健康教育プログラムを提供したところ、

投資額１ドルに対して、医療費削減などにより約３ドル分の投資収益があったことが報告されています。

引用
（Rachel M Henke et al. Health Affaires 2011;30(3):490-499）

具体的な投資の例として、岡田らは三つの健康投資を提唱しています。

1.時間投資

労働時間内に健康経営の啓発の時間を設ける

具体例　
従業員に健康教育研修を行う

2.空間投資

社員食堂や休憩室など、事業場内の場所を快適にする

具体例
社員食堂で健康的なメニューを提供する

3.利益投資

会社の収益の一部を健康管理施策に投入する

具体例
職場環境改善に資金を投資する

また経済産業省は健康経営を行っている会社を対象とした顕彰制度として、「健康経営銘柄」、「健康経営優良法人」の認定を行っています。

これらの顕彰制度によって優良な法人を見える化し、従業員の健康管理を経営的な視点で考え戦略的に取り組んでいる企業として社会的な評価を受けることができる環境が徐々に整備されつつあります。